2012年03月17日
子どもの背景

子どもでも大人でも、日々の生活の中でさまざまな人間関係のゴタゴタをかかえて生きている。塾に来る子どもたちもさまざまな背景を持ってくる。学校で友達とケンカしたとか、部活でスランプに陥っているとか、親や教師に叱られたとか、時には両親が離婚の危機にあるといったことだ。こういう背景に対応した言葉かけが教師には必要だ。その言葉によって子どもたちは慰められたり、励まされたり、救われたりする。ほんの一言だが、それによってささくれた子どもの心が少しやわらぐ。授業に集中する準備が整うのだ。私たち教師の授業での最初の仕事は、子ども一人一人と挨拶を交わしながらその表情から背景を読み取ることなのだと思う。